■たかデンタルクリニック
一般的に集客能力を要求される建物は様々な手段でシンボル性を獲得しようとします。建物を『奇抜で、目立つ』形にしてみたり、『○○風』といった今流行のデザインにしたり、大きくて派手な看板で『宣伝』したり。。。でももっとスマートな方法でクリニックの存在をアピールできないものでしょうか。。。みんなの好奇心をくすぐるような『えっ、あれ何だろう?』とちょっと気になるようなクリニックのあり方を模索しました。
2つの道路に面する敷地ですので道路に対するファサード(外観)のあり方が非常に重要です。歩行者はもちろんですが『ほんの数秒の間』通り過ぎるであろうドライバーからの視線も重要なことは言うまでもありません。そこで2つの前面道路に対しるファサード(外観)を連続させることで『間口を長く』見せることにしました。ランダムに配置された窓や竪格子がリズミカルな印象をつくりだし、夕刻以降は室内の雰囲気が柔らかに漏れ出でるやさしいたたずまいになるでしょう。
設計者の意図的なデザインを見るものに強く押しつけるような『建築物』ではなく、見る人によって様々な印象をもつようなたてもの。。。流行すたりに流されずいつまで経っても魅力的なデザイン。。。宝石箱のような小さなハコがそっと置かれたような。。。そんな柔軟性と包容力を持ったおおらかな『たてもの』を目指しました。
竣工写真
プレゼンテーション資料(一部)