■K邸改修工事
築10年程のほとんど新築に近い住宅のリフォームです。生活動線を考慮した間取りの変更とそれに伴う仕上材の変更を行いました。
最初の調査でリビングの天井裏を調べると立派な梁が隠れていました。最近の住宅でこのような梁を使っているのは非常に稀なことです。『こんなに良いものを隠しておくなんてもったいない』ということでインテリアの主役として積極的に活用することにしました。
屋根部分は断熱補強をした上でボードを貼り左官仕上げとしています。複雑な天井の形状、梁、柱との取り合い部分の工事は本当に大変だったと思いますが、職人さんが非常に頑張ってくれました。
結果、開口部からの光が左官仕上の壁、天井で柔らかく拡散して心地の良い明るさの空間となっています。また夜は梁の影が天井に落ちてとても味わい深い表情も見せてくれます。
既存のフローリングやキッチン等はまだまだ新品同様でしたのでそのまま活かしています。コストを抑える事はもちろんですが、既存の建物を出来るだけ尊重する事からリフォームはスタートすべきと思います。
竣工写真