■城野駅前ビル
(エントランスの改修)
小さな小さな仕事のご紹介をします。
事務所ビルのエントランスの改修なのですが、最初は「ペンキの色をどうしたらいいか?」という内容でした。実際見せていただいてところ、お世辞にも格好いい建物ではありません。どこにでもあるようなちょっと古い感じのエントランスホール。。。正直凄く悩みました。手をつけたいところは沢山あるのですが予算は非常に限られています。そこで最小限の手を加えることで何ができるのか考えました。
我々設計者は直ぐに「つくりなおす」「隠す・被せてしまう」という発送をしがちなのですが、それだと予算が大きくなってしまいます(何しろ当初は塗装工事しか考えていませんでしたから)そこで下記のようにポイントを絞り込むことにしました。
○照明器具の変更
先ずは「困ったときの光頼み」という私の持論に従いました。(笑)とても暗い印象の空間だったので間接照明的な演出をすることで明るさを確保しました。照明も均一に明るくしてしまうのではなくメリハリをつけることで空間が引き締まります。もちろん器具は極力隠すことで余分な線を無くしていきます。
○壁・天井は白くすっきりさせる
ごちゃごちゃした空間をすっきりみせるためここでは白に塗りつぶしました。照明の効果もあり適度な明るさのエントランスになりました。
○床のビニルタイルの貼り直し
当初は予定にありませんでしたが痛みも激しかったので。色は壁面との相性を考慮して敢えてシックな黒としました。
○正面踊り場の壁面に少しだけ贅沢をする。
法的に必要な階段誘導灯がドカーンとついた壁はあまりにも素っ気なさ過ぎるのでここだけ無垢材のフローリングを張った壁面にしました。一つとして同じ色はない木目や色目のばらつきがとてもいい感じです。誘導灯を取り外してしまうことは法的に不可能なのでなので間接照明の中に組み込むことにしました。法的な条件を克服するために考えた結果ですがなかなかいいアクセントになってます♪
当事務所ではこういった小さなお仕事も精一杯やらせていただいております。ご遠慮無く相談下さい♪
竣工写真