■小文字(こもんじ)のホームカフェ
閑静な住宅地の中にある、築30年以上の中古住宅の1階部分のリフォームです。住まいとしての機能の充実はもちろん、隠れ家的なホームカフェとしてのしつらえと、敷地の眺望の良さを最大限活かすことが求められました。
軽量鉄骨造 は木造在来軸組工法とは異なり、柱や筋交い等を取り去る(あるいは移動する)ことが非常に困難です。この計画は『既存の建物をできるだけ尊重する』ところからスタートしました。
リビングに2本露出した鉄骨柱の処理にはかなり悩みましたが、飾り棚で隠すことにしました。存在感のある飾り棚はリビングに凛とした表情を与えると同時に緩やかにリビングを分節することにより実際以上の広がり感をもたらしました。
ほとんど内装(間取り)のみの工事で内部空間が肝のため、設計の過程ではパースと同時に1/30の縮尺の少し大きめの模型を造り、空間の雰囲気や見え方を慎重に確認していきました。
工事中、予想外の箇所にブレースがでてきたり、リフォームならではの現場対応に追われた部分も多くありましたが、すべて素直に受け入れたうえで柔軟に処理するよう心がけました。
ご家族から感じたナチュラルなイメージを最大限尊重しながら、小さくても心地よい、暖かみのある住まいをつくることができたと思います。
Before(工事前)
After(工事後)
プレゼンテーション資料(一部)