■JA支店設計コンペ
とあるご縁で参加させていただいた設計コンペです。下記にその設計主旨をそのまま掲載します。
○特定少数から不特定多数へ
〜地域のコンビニを目指して〜
JAの新店舗計画にあたり地域のコミュニティ活動を促進、貢献することのできる施設を目指します。
誰でも気軽に立ち寄ることのできる、ついふらっと立ち寄りたくなるような『コンビニ』のような建物。。。情報があり、人との交流がある場所。近隣の方々に親しまれる建物を目指します。
○使いやすい建物配置
道路から一歩下がった位置に建物を配し、敷地前面にオープンスペースを確保することで周辺環境に対する圧迫感を軽減しています。また駐車場は動線を単純化し、見通しがよく使いやすい駐車スペースとしています。もちろん身障者用のスペースも確保しています。
○緑の歩行者アプローチ
徒歩や自転車で来る人のためのアプローチは車と完全に分離しています。JAらしい緑豊かな心休まるアプローチ空間を実現します。また大きく飛び出した2階の屋根の下は客用の駐輪場にもなります。
○流行すたりのない優しいデザイン(地域のランドマークとして)
道路側2階部分には日射を軽減するためのルーバーを全面に設けています。直射光による室内の空調負荷を軽減することはもちろん、夕刻から夜にかけてルーバーの隙間から室内の雰囲気が柔らかに溢れ出でる姿は、この地域の新たなランドマークとなることでしょう。
○合理的な計画に基づくローテクな建物
1階の待合室は大きく出た軒の下から、2階の会議室、料理教室はルーバー越しの採光により、ブラインドやロールスクリーン無しで『適度な』明るさを確保します。また天井近くには換気窓を多く設け熱気をスムーズに排出する計画です。空調機械にできるだけ頼らない『ローテク』な建物を目指します。
○設備の維持管理について
ガラス清掃が容易になるように窓の開閉方法を決めています。また特に掃除の難しい道路側2階のカーテンウォールにはメンテナンスデッキを設けています。これにより業者に依頼することなく職員や利用者レベルでも清掃が可能です。
また設備配管はアクセスしやすい構造とし、適切な更新時期を確認できるサンプリング管を設置します。
○近隣住民への小さな仕掛け
交流ホールではちょっとした展示会も可能です。また、2階の談話コーナー、廊下を利用した情報掲示スペースによって地域のサークル活動や情報交換を推進します。地域住民が主体となって利用できるコンテンツを用意することで、より身近な施設を目指します。
学生の時から中規模〜大規模な建物の設計コンペにはよく参加していました。その頃のことを思い出しながら楽しくできたコンペでした。
プレゼンテーション(一部)